できごと
価値”感”の相違
先日、通貨が米$の国に行って、あらためて円高を実感しました。
Tシャツを1枚買おうと思い金額をみると、20ドル。「あー大体1600円位ね、このTシャツならそんなもんかな。」
しかしこれが、1ドル150円位だった頃は、「このTシャツで3000円位かぁ、ちょっと高いなぁ。」でした。
全く同じTシャツなのに、為替相場の変化で品物の質についての価値”感”も変わるのだと、改めて感じました。
私たちは、知識や経験の違いからくる”異なる価値観”を持った人の言動も受容できるよう、日々心がけております。
しかしTシャツの例は、全く同一の物が一方では「適当な価格」と捉えられ、他方では「質に比べて高い」と捉えられるわけです。つまり、その物がもっている個性の違いではなく、時代や取り巻く環境の変化によっても”価値の捉え方”は大きく変わるのだということです。
人と接する時も、「昨日がこういう質だったから、今日もこうであるはずだ」というような思いこみに囚われないようにし、変化に柔軟に対応しつつ受容できる力を高めていくことが必要だと感じました。
前向きな明るい言葉で愚痴る-2
昨日はヒューマンスキルセミナーの中の、4回シリーズの「コーチング活用講座」の最終回。
この講座の中で「明るい言葉で愚痴る」練習をしました。
お題は「『一生懸命頑張って勉強したんだけど、資格試験に合格できなかった』。さぁ、どんな風に明るく愚痴れるでしょう?」です。
色々出ましたよ。
・自分にはもっと勉強できる余地があるってことだよね。伸びしろがまだまだあるってことだね。
・間違いに気付いたから、次の受験に活かせる、良かった。
・試験に落ちる人の気持ちがわかった、そういう人の立場に立って考えられるね。
・この資格は自分と相性が悪いんだな、それがわかってよかった。
というようなアイデアが出ました。どれも、前向きでいいでしょう!
私が思いついた明るい愚痴り方はこうです。
・この資格試験はこれだけ難しいから意味があるのよね。少し頑張ったくらいでは合格できないからこそ、チャレンジし甲斐があるってもんだね。
あなたも一緒に考えてみませんか?
自分の言葉で話す-高校生就職支援セミナー
鹿児島県の高校生就職支援セミナーで講師をつとめています。
高校生も進路担当の先生方もとても熱心に聞いてくださり、アンケート結果でも両校とも95%以上の方がためになった、とてもためになったと答えてくださいました。私も、一生懸命聞いてくださり、実践練習もまじめに取り組んでくださって、楽しい講座だったので感謝しています。
さて、就職支援講座の面接対策で特にこうであってほしいと思うのは"自分の言葉で話す"ことができるような準備をしていてほしいということです。その準備とは次のようなことだと考えます。
①自分のことをちゃんと見て、自分自身についてアウトプットする(話す、書く、言葉以外でも表現する)練習をしておく
②本を読んだりテレビを見たりする時、ただ漫然と情報をうのみにするのではなく、見聞きしたことについて、自分の考え・意見・感想を簡潔に話す習慣を身につけておく
③緊張した状態でも自分の言葉で語れるように、できるだけたくさんの機会を作って面接練習をしておく
ちなみに、これは、県の事業を受託した協同組合SOHOすたいるず鹿児島からの講師依頼で、実施しました。実は就職支援といいながら推薦入試の面接対策にもとても役に立つ内容なんです。
この講座は様々な視点から就職活動を捉え、25の選択肢の中から3-5つ程度の内容を選んで組み立てる”テーラーメイド”方式の講座です。
選択肢の一部は、次の通り。
・平成22年度 高校生就職状況について(全国,鹿児島)
・ 強みを認識する⇒自己理解を深める
・ 働き方による違い(正社員・契約社員・派遣社員・パート・ニート・フリーター)
・ 夢や目標を持つことの重要性/目標設定の方法
・ 「できること」と「やりたいこと」と「求められること」
・ 情報収集の方法-働きたい企業が求める人材像を知る
・ 自己PRのミスマッチ対策
・ 面接時の心得(ビジネスマナー)
これから本格化する就職活動に大いに役立てて、目指す企業に入れることを心から祈っています。
ハイブリッドな人になる?!
雨が続くので自宅用にパワーのある除湿機を買いました。毎日使用していますが、とても使い勝手が良いのです。その除湿機は、「ハイブリッド除湿機」です。ハイブリッドな除湿機って?という疑問が浮かびますよね!
ちなみに、All aboutによると、除湿機には次の3つの方式があるそうです。
- ■ コンプレッサー方式
- 空気を冷やすことにより水分を取り除く方法。コンプレッサーを通して冷媒(フロンガス)を循環させ、フロンガスで熱交換器を冷やし湿気を水滴に変えます。
【長所】- 高温時(25度以上)での除湿力が大きいので梅雨~夏場に向く。
- 除湿量が多いので湿気の多い季節でもパワフルに乾燥できる。
- 消費電力が小さいので(デシカント方式の半分位)ランニングコストが安い。
【短所】 - コンプレッサーがあるため、振動音が大きい。
- 本体サイズが大きめでやや重い。 ※室温上昇は1~2℃程度
- ■ デシカント方式
- 水分の吸着性能に優れたゼオライト(乾燥剤)で水分を取り除く方式で冷媒(フロン)を使わずに除湿可能。ゼオライトで除湿した後、ヒーターであたため乾燥した空気を吐き出します。
【長所】- 低温時での除湿力が大きいので冬場でも使うことができる。 (1年を通して使える)
- コンプレッサーが無いので軽量コンパクトで静か
【短所】 - ヒーターを使う分消費電力が大きくなる。
- 発熱量が多くなり部屋の温度が上がる。 ※室温上昇は3~8℃程度
- ■ ハイブリットタイプ
- デシカント方式とコンプレッサー方式の長所を融合させた、新しいタイプです。夏場はコンプレッサー式で気温上昇を防ぎ、冬場はデシカント式で除湿能力の低下を防ぐため、一年中変わらない除湿能力を維持できるのがウリ。※室温上昇は1~8℃程度
今回手に入れたのがこのハイブリッド方式というわけです。
そこで、次に浮かんだ疑問は、そもそもハイブリッドってどういう意味?ということなんですが。。。
ハイブリッド hybridとは。。。(Wikipediaより)2つ(またはそれ以上)の異質のものを組み合わせ一つの目的を成すものを言う。
車だけに使う言葉ではないんですね、恥ずかしながら知らなかったです。
ちなみに、ハイブリッド会社なんて言葉は聞いたことがありませんが、異業種が一緒になって1つの目的を目指すという形態はいくらでもあるように思います。
ハイブリッドな人って、どうなんだろう?!
一人の人が複数の全く異なる能力を、同時に発揮することで社会に貢献する、業績を上げるということはとても興味深いし、これが、パーソナルブランディングそのものなのじゃないかな、とも思います。
ハイブリッドな人として、オンリーワンな仕事人を目指してみてもいいですね!
30年越しのファン?!
今かかりつけの歯科は、今から30年ほど前の大学の夏休み、県外から帰省して実家にいた時、いっとき治療に通った歯科です。
去年、急に歯の治療が必要になったとき、弊社の現在の所在地の近くにあるのを思い出し、行ってみました。当時の歯医者の先生は当然のことながら30ン歳年を重ねておられましたが、現役でした。そして、息子さんが一緒に歯科医として働いておられました。受付の方も衛生士の方も、みんな同じように30ン年、年を重ねておられるようでした。
それで、昨年行った際に試しに昔のことを聞いてみました。そうしたら、皆さん当時から勤続されているかたで、つまりかなりのベテランの皆様でした。「じゃ、昔の古い建物の頃だよねぇ」とか「先生の顔を覚えてるね?老けたでしょう?」とか「(息子の先生は)まだ小さな子供だったでしょう!?」とか、嬉しそうなおしゃべりの花が咲きました。
なぜ、私が30ン年ぶりにそこに行こうと思ったかというと、昔やってもらった治療が良かったからなんです。といっても、私には治療の良し悪しはよくわかりません。たまたま、その治療された歯を見た別の歯科医が「とても上手な歯医者さんですね」と言ったのが、ずーっと記憶に残っていたんです。
たった、それだけのことなのですが、思い出してまた通い始めたというのは、つまりファンってことなのでしょう。今は、その歯科の雰囲気が居心地良いので通っています。他の歯科はもっと最新の機械があったり、おしゃれな服装の若い歯科衛生士が、丁寧にブラッシング指導とかしてくださるんですけど、どうも苦手なんです、私は。
どんな仕事であっても、お客様にファンになっていただけるというのは嬉しいことです。でも、どんなポイントでファンになっていただけるのかは、なかなか簡単にわかるものではないので、日々の仕事を誠意をもって丁寧に続けていくことが大切なのだろうと思います。
カナダの娘からの便り-Globalです、確かに!
カナダの娘(我が家の3人目の留学生、アレックス)が、旅行中のイタリアからはがきを送ってくれました。
彼女はカナダ人とは言ってもケベック人なので(ケベック州の人は、カナダ人というより私はケベック人ですとおっしゃる方が多いんです)、母国語はフランス語です。だから、宛名の名前のandのところがetになってるんです。
イタリアから届いたカナダ人のアレックスからのはがきには日本語とフランス語が書かれている、確かにグローバルですね。
鹿児島という日本の地方にいながら、こんな風に世界の空気を感じることができるので、やっぱりボランティアをやっててよかったな、と思う瞬間です。
朝の銀座
2日間東京に出張していました。会合の場所は銀座の松坂屋のすぐ近く。新橋にホテルを取り、2日とも10分ほど歩いて会場に行きました。
考えてみたらあらゆる店の開店前の時間帯の銀座は初めてでした。でもさすが銀座です。朝9時とか10時という時間帯でも、歩道にはごみひとつ落ちていないのです。
以前、表参道の近くにのべ2年ほど住んでいた(長期滞在していた)ことがあり、朝の時間帯に通勤のため表参道を自転車で移動してました。この時は、やはり夜の残骸と言えばいいのか、ごみがあちらこちらに目に付きました。(今はどうかわかりませんが)渋谷の近くに住んでいたときも同じようでした。
街のランクというものがあるのかどうか分かりませんが、そして誰がきれいに清掃しているのかもわかりませんが、"さすが、銀座!"、"やっぱり、銀座はちがう"と思わせる何かがありますね。
私たちも"さすが、○○!"と言ってもらえるようでありたいものです。
心に残るスピーチー高校生英語スピーチコンテストにて
今年も「全国高校生英語弁論大会 鹿児島県代表選考会」(リンク先は去年の記事です)で審査員を勤めてまいりました。(鹿児島県高等学校文化連盟 主催)
今年で5回目になるでしょうか、毎回参加する高校生の一生懸命さに感動します。
今年は例年より多く13名の参加者でした。ネイティブスピーカーかと思うような流暢な発音で話す生徒さんや、練習を積み重ねたことがよく伝わってくるような生徒さんや色々な参加者がおられました。
その中で心に残るスピーチをしてくれた2名が九州大会への出場権を獲得しました。他の選者2名ともほぼ意見が一致し、参加者の多さに比較して今年はすんなり決まりました。
何が心に残ったんだろう、と後で考えてみました。
私がいつも審査の基準のひとつにしているのは、外から入ってきた情報をどんな風に受け入れて話しているかということ。自分自身の過去の経験、自分の今持っている価値観、国際的な視点でみてどんな将来を描いているかということなどを、それらのことを外界から入手した情報とどんな風にミックスして自分の言葉にして語っているかということ、です。
他の人たちと同じような経験をしたとしても、そこから自分が何を感じ何をしたいと思ったか、それを自分の言葉で語ってくれたスピーチが、私を含め3名の心に残ったのでしょう。
28社目の合格
先週、弊社に嬉しい知らせが飛び込んできました。弊社が行っている職業訓練の卒業生の方が正社員での就職が決まられたとのこと。ちょうど、土曜日に仕事をしておりましたら、訪ねてきてくださいました。
その方は半年ほど前に卒業され、次の半年間の訓練を受けながら就職活動を続け、面接を受け続けて、ある時期から数えて28社目で合格したことを教えてくださいました。
新卒採用の場合なら、一気にたくさんの会社が募集をだしますから、数十社の試験を受けるということもよくおききします。しかしながら、中途採用の場合は募集が出る時期も職種もバラバラですし、本当に大変だっただろうと思います。
久しぶりにスーツで出勤だね?!ときいたら、勤め先は上がポロシャツで、下のパンツはなんでも良いのだそうです。
本当にうれしそうで、その日はこれから散髪に行くのだと話してくれました。ちょうど、今日から出社されているはず。是非、自分らしさを発揮して働くことを楽しんでいただきたいな、と思います。
「見える、見えない」も、気の持ち様
友人の話です。
「今日は車を運転していて、すごく緑がきれいだったよ。毎日同じ道を通っているんだけど日によって景色が違って見えるんだよね。
たしかに、天気とかそういうのにも影響されるけど、気の持ち様で目に入っても、見てる日と見ていない日があるよね。気分がすっきりしている日は、道端の花や景色の小さな変化にも気がつくけど、気にかかることがあったり悩みがあったりすると、見えてないんだよねぇ。不思議だねぇ」
本当にそう!見ているようで実は見えていないってこと、私もあります。そして、その話の時に気付いたのは、耳の方もそうだよなぁ、ということ。
私は車に乗っているときの多くの時間、NHK FMを聞いています。(特にクラシックの番組が好きです、といっても造詣など深いわけではなく、聞き流しているだけなんですが)。好きなピアノの演奏が流れていても、気になることを考えながら運転していると、音楽も全く耳に入ってこないです。はっと我に返ると、もう1曲が終わりかけていたりします。
そういえば、コミュニケーションの講座で「人は話したいように話聞きたいようにきくものだ」という言葉もつくづくその通りだなと想いました。