「僕たちにたくさん声かけをしてください」
弊社では、NPO法人地域ケア交流会*が鹿児島市の委託を受け実施した「鹿児島市介護人材定着マネジメント支援事業」で、コーチングに関わる分野のお手伝いをいたしました。(管理者情報交換会やコーチング講座を担当いたしました)
そして、3月25日に当事業の報告会が開催され、私もシンポジストの一人として参加いたしました。
このブログのタイトルは、他のシンポジストの方がおっしゃったことです。その方は、20歳代前半の男性で高齢者介護施設で働いておられます。とても生き生きと、誇りとやる気を持って仕事に取り組んでおられました。その中でおっしゃったのが、「声かけ」をしてもらえるとうれしい、やる気が出る、ということでした。
介護の現場は様々な困難があり、離職率が高いというのが現状のようです。しかし、彼のように活気をもって働いているという話をお聞きすると、行政に働きかけるとか賃金を上げるとか勤務時間を改善するというような取り組み以外にも、何かできることがあるのだろうと思います。
私は管理職研修などで、「部下ができていることを認めそれを言葉にして伝えましょう」と言っています。彼が「『今日も大変だったね、お疲れ様』という一言でいいから、声かけがあればまたがんばれる」とおっしゃるのをきいて、とてもうれしくなりました。
会全体の運営も大変素晴らしく、この事業はきっと、介護現場で働く方たちが少しでも楽しく働けるきっかけになるのだろうと思いました。
*特定非営利活動法人地域ケア交流会は、鹿児島市から「鹿児島市介護人材定着マネジメント支援事業」の委託を受けました。 介護職員が意欲を持って働き続けられる職場作りを支援いたします。(・介護現場の調査・相談の場の設置・研修会の開催等)