正しく伝わるとは限らない
8月22日から約5ヵ月間の予定で、中国上海の荊 雨晴(じん ゆうちん)と暮らし始めました。
彼女は16歳。中2の時から日本語を勉強していて、日常会話は問題なく日本語で通じあえるのでこれまでよりずいぶん楽です。それもそのはずで、日本語能力検定試験の2級まで合格しています。日本人の英語力で言うとTOEIC750点くらいの実力はあるということでしょうか。
でも、ときどき主語や述語をちゃんと伝えないことでおこる誤解もあります。
先日も、天文館に買い物に行きたいというので一人で自転車で行かせました。道は車で通りながら説明したから大丈夫!我が家から天文館へは自転車で15分程度。気になるのは駐輪場の場所を知らないということでした。私の記憶で、以前は天文館中央公園には何台もの自転車やバイクを駐輪しているところがありました。『きっと中央公園なら停められるでしょう、もしだめだったら誰かに「駐輪場はどこですか?」と聞いてみてね』、と送り出しました。
しばらくして彼女から電話で「駐輪場はどこですか、と聞いたらこの公園には無い」と言われたということ。そうかぁ、私が町中の駐輪場、と言わなかったので公園の駐輪場を探してたんだな、ということがわかりました。結局停められる場所がみつかり、無事にショッピングを楽しんだようです。
日本語が分かるということと、言いたいことが正しく伝わることとは違うんだなぁと改めて納得しました。
ちなみに、焼き鳥を食べに行ったとき、「これは何?」と訊くので「鳥皮」と答えたら「鳥に皮肉の皮ですね」と言った彼女は漢字の音読みが得意で訓読みが苦手なようです。
2011-09-04