相手の目線で見る-不思議な敬語とあいさつ文
弊社のアドレスinfo宛に下記のメールが届きました。
「拝啓 貴社いよいよご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、弊社は長年ソフトの販売に携わってまいりました。
手前味噌ですが、当社はmicrosoft社とadobeの金メダルのディーラーでおります。弊社の業務は既に米国、中国、シンガポール、日本、ョ-ロッパに覆われております。
製品の品質もアフターサービスもとてもよいのでお客様から信頼を得ております。
お客様が、弊社の製品をご購入なさる時、支払い段階で弊社のホームページからお離れになったことを存じ上げます。お客様はお離れになったのが必ず理由があると存じます。何かおありでしたら、お力になると何よりです。
まずは御礼まで。 敬具」
なんとなく不思議なあいさつ文でしょう!
これは、あるPCソフト販売会社からのメールです。以前ソフトをインターネットで購入しようとしたのですが、先方の提示した支払い方法に不安を感じたので、その購入そのものをキャンセルしました。その後も特に問題は無く、無事にキャンセル処理を終えました。
きっと、キャンセル理由を知るために、このメールを送ったのだと思います。
たぶん相手は外国の人だと思います。(名前から推測)とてもすごい敬語でメールを送ってきています。翻訳ソフトを使いこなしているのだと思いますが、それなりに意味の通じる敬語で書かれていることがすごいと思います。
このメールをみて、すごいなぁ面白いなぁと思うと同時に、自分自身が誰かにメールを送るとき相手からみたら「変だぞ!」と思われるような言い方をしていないだろうか?と、ちょっと心配になりました。
一応意識して正しい敬語を使うように努力していますし、文章は何度も読み返して何を言っているか相手にわかるように工夫しているつもりです。それでも、これはあくまでも伝える側の価値観であり、相手の価値観と全く合致するということは無いわけです。
たとえば、あまりに丁寧すぎて、冷たい感じや慇懃無礼な感じを与えているかもしれないとか、こちらはわかりやすく書いたつもりでも、相手が何か違った解釈をされているかもしれない、といったことです。
相手の目線で見るために、メールの場合は、正しく伝わっているかの確認をするということ、できればリアルタイムにお互いに不快感を感じていないか誤解がないかなどを確認できる、電話や面談でのコミュニケーションを取るようにすることなど、あらためて必要だな、と感じました。