価値”感”の相違
先日、通貨が米$の国に行って、あらためて円高を実感しました。
Tシャツを1枚買おうと思い金額をみると、20ドル。「あー大体1600円位ね、このTシャツならそんなもんかな。」
しかしこれが、1ドル150円位だった頃は、「このTシャツで3000円位かぁ、ちょっと高いなぁ。」でした。
全く同じTシャツなのに、為替相場の変化で品物の質についての価値”感”も変わるのだと、改めて感じました。
私たちは、知識や経験の違いからくる”異なる価値観”を持った人の言動も受容できるよう、日々心がけております。
しかしTシャツの例は、全く同一の物が一方では「適当な価格」と捉えられ、他方では「質に比べて高い」と捉えられるわけです。つまり、その物がもっている個性の違いではなく、時代や取り巻く環境の変化によっても”価値の捉え方”は大きく変わるのだということです。
人と接する時も、「昨日がこういう質だったから、今日もこうであるはずだ」というような思いこみに囚われないようにし、変化に柔軟に対応しつつ受容できる力を高めていくことが必要だと感じました。
2011-07-16