聞き込み上手、取り調べ上手
今日は、某企業の年度初め恒例の全体研修で、「コミュニケーション能力の向上」というテーマで講師をしてまいりました。昨年に引き続き2年目(計4回目)でした。
この企業の担当の方は4月から入られた方で、以前は警察につとめておられて、30名ほどの部下をもつ刑事だったそうです。
その方が研修後に「とてもためになった」とほめてくださった後、「そういえば。。。」とおっしゃって話してくださったのです。
「ずいぶん前だけど若いころに、聞き込み上手という研修を受けたことがありますよ。
聞き込みの時に、いきなり刑事が一般家庭にやってきて、怖い表情で『変わったことはありませんか』と聞いても、多くの人はなんとなく話しにくくて『別にありません』と答える。
だから、まずは柔らかな表情で穏やかに接して、たとえば『庭の花がきれいですね』というような世間話をしてから『ところで、最近この辺で見慣れない車を見ませんでしたか?』という風にきりだす必要がある、というような内容だった。今日はそれを思い出しました。」 とのこと。
そして、「そういうのを”聞き込み上手”と言うんですよ。ほかにも”取り調べ上手”の研修なんかもあったかな」と。刑事という職業にもコミュニケーションは大切なわけです。
そういえば、ドラマでも大事な話を聞き出せる敏腕刑事はどことなく親しみやすい話し方や表情をしている人が多いように思います。そういうわけなんだなぁ、と納得した次第です。
2011-04-14